東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター
サービスVR寄付研究部門
2020年春のコロナ禍においてサービスVR関係者が考えているところをコラム的に配信しました.そのアーカイブです.なお,コラムは寄付研究部門および共同研究企業のみに公開・配信しています.詳しくはこちら.
第15回「バーチャル世界における経済の発生は可能か」
2021.05.05 廣瀬通孝
2 月のサービス VR セミナーでは、HIKKY の舟越社長より「バーチャルな世界の中で、自立した経済圏を作ることが出来ないか」という問題提起をいただいた。まったくその通りであって、バーチャル世界の自己充足性は、 …(続き)
第14回「中古品サービスとコミュニケーション」
2021.04.20 廣瀬通孝
著者の趣味は鉄道模型である。この趣味は面白いところがあって、何十年前の中古品にプレミアムがつくこともまれではない。茶道具みたいと言ったら怒られるかも知れないが、模型だって立派な文化である。こういう中古品が広く流通し始めたのが …(続き)
第13回「周辺視の科学」
2021.03.26 廣瀬通孝
先日サービス VR 部門のサポーターの 1 人、セブン&アイ HD の池田さんと議論していた際、とても面白い話になった。ぜひ皆さんと共有したいと思う。池田さんによれば、小売接客の極意は、 …(続き)
第12回「鬼手仏心」
2021.02.07 廣瀬通孝
先日、とある研究会で環境論の先生の話を聞いた。このままのエネルギー消費が続いた場合、数10年後には地球温暖化が進行し、大変なことになるという、よく聞く話であった。この類のシミュレーション結果は、何度も色々な場所で問題提起されており …(続き)
第11回「バリアフリーはリモートの友達」
2020.12.27 廣瀬通孝
先週末、大阪のナレッジキャピタル主催のISCAに審査員として参加した。今年は情勢を鑑み、リモート開催となった。審査員はできるだけ現地でということで、著者はデジタルコンテンツ部門の審査委員長という立場だが、リモート参加にしてもらった。リモートについては …(続き)
第10回「顔の見えないオンライン会議」
2020.10.9 廣瀬通孝
オンライン会議は、ビジネスカルチャーとして、しっかり根づいて来たように思われる。しかしその一方で、ネガティブな側面が再び指摘されるようになってきた。オンライン会議が労働強化につながるかもという問題である。 …(続き)
第9回「グー鉄という新しいたのしみ」
2020.7.25 廣瀬通孝
「タモリ倶楽部」は見ていて楽しい番組であるが、2-3 週前の「グー鉄」は素晴らしかった。ほとんど …(続き)
第8回「オンライン VR へのさらなる進化」
2020.7.14 廣瀬通孝
さすがに7月にはコロナ禍も一段落と思っていたが、あまり収束が見えてこない。医学的観点からの対策と経済的観点からの対策の矛盾が克服しきれなくなってきたのでなければ良いがと思っている。 …(続き)
第7回「混ぜるな危険」
2020.6.20 廣瀬通孝
われわれもオンライン会議にすっかり慣れてきた。在宅勤務を今後続けると宣言した会社も少なくないそうだ。昔の苦労は何だったのかと言いたいぐらいである。 …(続き)
第6回「新しい「贅沢」」
2020.5.24
「新しい日常」の中でどんなサービスが可能になるか、そろそろ考えていかなければならない時期が来た。ソーシャルディスタンスを保ったビアホールや焼き鳥屋は可能だろうか?座席のシート …(続き)
第5回「ソーシャルディスタンスと身体観の再定義」
2020.5.12 雨宮智浩
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う外出自粛要請を受けて「ソーシャルディスタンス(Social Distance:社会的距離)」という概念を耳にする機会が増えた.正確な用語は …(続き)
第4回「恐竜の絶滅とオンライン」
2020.5.4 廣瀬通孝
男の子が一度ははまる対象が「恐竜」である。博物館で最も安定した集客力のあるテーマのひとつが「恐竜展」だとも聞く。小生も幼 …(続き)
第3回「母子相互作用とエントレインメント」
2020.4.24 廣瀬通孝
小生の一年下の後輩である岡山県立大学の渡辺富夫教授は「エントレインメント(entrainment)」について、40年近く研究を続けている。これは「同期」・「同調」とでも訳される …(続き)
第2回「ホロンと自律分散」
2020.4.16 廣瀬通孝
前回紹介したホロニック・パスという言葉について、少し説明がいるかも知れない。なぜホロニック・パスが調和の道なのか。ホロンという言葉は、全体(Whole)を意味する“HOL”と …(続き)
第1回「新型コロナと新型サービス産業」
2020.4.8 廣瀬通孝
緊急事態宣言が発令された現在の状況は、ちょうど1970年代前半に似ているように思う。1973年の湾岸危機に端を発したオイルショックが我々の生活を直撃した。石油の供給が絶 …(続き)